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礼記 / 王制

天子百里之內以共官,千里之內以為御。 千里之外,設方伯。五國以為屬,屬有長。十國以為連,連有帥。三十國以為卒,卒有正。二百一十國以為州,州有伯。八州八伯,五十六正,百六十八帥,三百三十六長。八伯各以其屬屬於天子之老二人,分天下以為左右,曰二伯。

新字:天子百里之内以共官,千里之内以為御。 千里之外,設方伯。五国以為属,属有長。十国以為連,連有帥。三十国以為卒,卒有正。二百一十国以為州,州有伯。八州八伯,五十六正,百六十八帥,三百三十六長。八伯各以其属属於天子之老二人,分天下以為左右,曰二伯。

書き下し

天子は、百里の内は以て官に共(きょう)し、千里の内は以て御と為す。 千里の外は、方伯を設く。五国以て属と為し、属に長有り。十国以て連と為し、連に帥(すい)有り。三十国以て卒(そつ)と為し、卒に正有り。二百一十国以て州と為し、州に伯有り。八州に八伯、五十六正、百六十八帥、三百三十六長。八伯各〻其の属を以て天子の老二人に属し、天下を分かちて以て左右と為す。二伯と曰う。

現代語訳

天子の領地のうち、都から百里以内の土地の税は官府の文書や財用にあて、千里以内の土地の税は天子の衣食にあてる。 千里より外には、方伯(ほうはく、地方の諸侯を束ねる長)を置く。五国をまとめて属とし、属には長を置く。十国をまとめて連とし、連には帥を置く。三十国をまとめて卒とし、卒には正を置く。二百十国をまとめて州とし、州には伯を置く。こうして八州に、八人の伯、五十六人の正、百六十八人の帥、三百三十六人の長がいることになる。八人の伯はそれぞれ配下を率いて、天子の老臣(上公)二人のいずれかに属し、天下を左右の二つに分ける。この二人を二伯という。

解説

天子の直轄地の用途と、地方の諸侯を束ねる階層を定めた段である。鄭玄は、百里以内の税は文書や財用などの官の費用に、千里以内の税は天子の衣服や食事にあてるのだと注する。地方では五国、十国、三十国、二百十国と段階的にまとめ、それぞれに長・帥・正・伯を置く。一州二百十国を五で割れば四十二、十で割れば二十一、三十で割れば七となり、八州分を合わせると、三百三十六長・百六十八帥・五十六正・八伯という数がきれいに出る。鄭玄は、これらの長はみな賢い諸侯を選んで任じ、殷は州の長を伯と呼び、虞・夏・周では牧と呼んだと注する。二伯については『春秋公羊伝』の「陝より東は周公これを主り、陝より西は召公これを主る」を引く。少人数の単位を積み上げ、各段に責任者を置いて最後は二人に集約する形は、今日の組織図そのものである。一人が目を配れる範囲には限りがあるという知恵が、ここにすでにある。

この章句が説くこと

礼記王制方伯組織階層

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