論語 / 顔淵篇
子曰:「聽訟,吾猶人也;必也使無訟乎!」
新字:子曰:「聴訟,吾猶人也;必也使無訟乎!」
書き下し
子曰く、訟を聴くは、吾猶お人のごときなり。必ずや訟無からしめんか。
現代語訳
先生がおっしゃった。「訴訟を裁くことについては、私も人並みである。だが望むのは、訴訟そのものが起きないようにすることだ。」
解説
裁く技術ではなく、争いが生じない状態を目標に置いている。問題処理の巧拙より、問題が発生しない構造を作るほうが上だという立場だ。しかも孔子は、自分の裁きの腕を人並みだと認めている。得意分野で勝負しない宣言でもある。組織運営に置き換えると、この視点は効き目が大きい。トラブル対応が上手い人は重宝されるし、本人もそこで評価を得る。だが、対応の上手さは問題の発生を減らさない。むしろ、対応できてしまうことで、根本の設計が放置される。無訟を目指すとは、自分の出番を減らす方向へ働くということでもある。有能な人ほど、この選択は取りにくい。処理の名人でいるほうが、目に見える貢献になるからだ。
この章句が説くこと
無訟予防設計処理根本
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『墨子』公輸是に於いて公輸盤に見ゆ。子墨子、帶を解きて城と為し、牒を以て械と為す。公輸盤、九たび攻城の機變を設く。子墨子、九たび之を距ぐ。公輸盤の攻械、盡き、子墨子の守圉、餘り有り。公輸盤、詘して曰く、「吾れ子を距ぐ所以を知れり。吾れ言わず」と。子墨子も亦た曰く、「吾れ子の我を距ぐ所以を知れり。吾れ言わず」と。楚王、其の故を問う。子墨子曰く、「公輸子の意は、臣を殺さんと欲するに過ぎず。臣を殺さば、宋、能く守ること莫く、攻む可し。然れども臣の弟子禽滑釐等三百人、已に臣の守圉の器を持し、宋の城上に在りて楚の冦を待てり。臣を殺すと雖も、絶つこと能わざるなり」と。楚王曰く、「善いかな。吾れ請う、宋を攻むること無からん」と。
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『学問のすゝめ』十六編・心事と働きと相当すべきの論・心事と働きという二語を用いてさればこの議論と実業とは寸分も相齟齬せざるよう正しく平均せざるべからざるものなり。今、初学の人の了解に便ならしめんがため、人の心事と働きという二語を用いて、その互いに相助けて平均をなし、もって人間の益を致す所以と、この平均を失うよりして生ずるところの弊害を論ずること左のごとし。
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老子・第11章三十輻は一轂を共にす、其の無に当たりて、車の用有り。埴を埏ねて以て器と為す、其の無に当たりて、器の用有り。戸牖を鑿ちて以て室と為す、其の無に当たりて、室の用有り。故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。
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『墨子』備梯守りては行堞を為る。堞の髙さは六尺にして一等、劒を亦の面に施し、機を以て之を發す。衝、至らば則ち之を去り、至らざれば則ち之を施す。爵穴、三尺にして一つ。蒺黎の投は必ず遂げて立て、車を以て之を推し引く。裾を城外にし、城を去ること十尺、裾の厚さ十尺。裾を伐るに、小大、盡く之を本斷し、十尺を以て傳と為し、雜えて深く之を埋め、堅く築き、拔く可からしむる毋かれ。二十步に一殺、殺に一鬲有り、鬲の厚さ十尺。殺に兩門有り、門の廣さ五尺。裾門は一施し、淺く埋めて築く勿かれ、易く㧞かしむ。
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