礼記 / 王制
次國之上卿,位當大國之中,中當其下,下當其上大夫。小國之上卿,位當大國之下卿,中當其上大夫,下當其下大夫,其有中士下士者,數各居其上之三分。
新字:次国之上卿,位当大国之中,中当其下,下当其上大夫。小国之上卿,位当大国之下卿,中当其上大夫,下当其下大夫,其有中士下士者,数各居其上之三分。
書き下し
次国の上卿は、位大国の中に当たり、中は其の下に当たり、下は其の上大夫に当たる。小国の上卿は、位大国の下卿に当たり、中は其の上大夫に当たり、下は其の下大夫に当たる。其の中士・下士有る者は、数各〻其の上の三分に居る。
現代語訳
諸侯の使者が天子に見(まみ)え、また諸侯どうしが会同するときの席次では、次国の上卿は大国の中卿に相当し、次国の中卿は大国の下卿に相当し、次国の下卿は大国の上大夫に相当する。小国の上卿は大国の下卿に相当し、小国の中卿は大国の上大夫に相当し、小国の下卿は大国の下大夫に相当する。士についても、中士・下士のある者は、その人数をそれぞれ一段上の国の士を三つに分けた区分に当てて、同じように席次を定める。
解説
国の大小が異なる諸侯の臣が、同じ場に並ぶときの序列を定めた段である。鄭玄は、これを諸侯が卿大夫を使者として天子のもとへ遣わしたり、会同に並んだりするときの順序だと注する。同じ上卿でも、国が小さければ一段、二段下に座る。爵位が同じなら小国の者が下に、爵位が異なれば爵位の高い者が上に、という原則である。士については、鄭玄によれば、どの国も士は二十七人で、上・中・下に九人ずつ三分されており、次国の上士は大国の中士に、小国の上士は大国の下士に当たるという。命を受けない士は会同に出ないとも注する。肩書きの名前だけでは序列は決まらず、属する組織の格とのかけ合わせで決まるという考えは、今も他社の同じ役職の人と同席するとき、無意識のうちに働いている。形式ばった序列の取り決めは、会う前に争いの種を摘み取っておく工夫でもある。
この章句が説くこと
礼記王制席次卿会同
関連する章句
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礼記・王制諸侯の下士は、禄九人を食(やしな)い、中士は十八人を食い、上士は三十六人を食い、下大夫は七十二人を食い、卿は二百八十八人を食い、君は二千八百八十人を食う。次国の卿は二百一十六人を食い、君は二千一百六十人を食う。小国の卿は百四十四人を食い、君は千四百四十人を食う。次国の卿の其の君に命ぜらるる者は、小国の卿の如し。天子の大夫の三監と為りて諸侯の国に監たる者は、其の禄は諸侯の卿に視え、其の爵は次国の君に視え、其の禄はこれを方伯の地に取る。方伯の天子に朝するが為に、皆湯沐(とうもく)の邑を天子の県内に有し、元士に視う。諸侯の世子は国を世(つ)ぎ、大夫は爵を世がず。使うに徳を以てし、爵するに功を以てす。未だ爵を賜わらざれば、天子の元士に視えて、以て其の国に君たり。諸侯の大夫は、爵禄を世がず。
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礼記・王制小国は二卿、皆其の君に命ぜらる。下大夫五人、上士二十七人。 天子其の大夫をして三監と為し、方伯の国に監たらしむ。国ごとに三人。天子の県内の諸侯は、禄なり。 外諸侯は、嗣(し)なり。 制に、三公は一命にして卷(こん)す。若し加うること有らば、則ち賜なり。九命を過ぎず。次国の君は七命を過ぎず。小国の君は五命を過ぎず。
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礼記・王制王者の禄爵を制するや、公・侯・伯・子・男、凡そ五等なり。諸侯の上大夫卿・下大夫・上士・中士・下士、凡そ五等なり。天子の田は方千里、公侯の田は方百里、伯は七十里、子男は五十里。五十里なること能わざる者は、天子に合せず、諸侯に附くを附庸(ふよう)と曰う。天子の三公の田は公侯に視(なぞら)え、天子の卿は伯に視え、天子の大夫は子男に視え、天子の元士は附庸に視う。
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礼記・王制千里の内を甸(でん)と曰い、千里の外を采(さい)と曰い、流と曰う。 天子は、三公・九卿・二十七大夫・八十一元士。 大国は三卿、皆天子に命ぜらる。下大夫五人、上士二十七人。 次国は三卿、二卿は天子に命ぜられ、一卿は其の君に命ぜらる。下大夫五人、上士二十七人。
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礼記・王制大国の卿は三命を過ぎず、下卿は再命、小国の卿と下大夫とは一命なり。 凡そ民の材を官にするには、必ず先ずこれを論ず。論辨して然る後にこれを使い、事に任じて然る後にこれに爵し、位定まりて然る後にこれに禄す。 人に朝に爵するは、士とこれを共にす。人を市に刑するは、衆とこれを棄つ。是の故に公家は刑人を畜(やしな)わず、大夫も養わず、士は塗(みち)にこれに遇うもともに言わず。これを四方に屏(しりぞ)け、唯其の之(ゆ)く所のままにし、及ぼすに政を以てせず、亦故(ことさら)に生かさざるなり。
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