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礼記 / 檀弓上

喪不剝,奠也與?祭肉也與? 既殯,旬而布材與明器。 朝奠日出,夕奠逮日。 父母之喪,哭無時,使必知其反也。 練,練衣黃裏、縓緣,葛要絰,繩屨無絇,角瑱,鹿裘衡長袪,袪裼之可也。

新字:喪不剥,奠也与?祭肉也与? 既殯,旬而布材与明器。 朝奠日出,夕奠逮日。 父母之喪,哭無時,使必知其反也。 練,練衣黄裏、縓縁,葛要絰,縄屨無絇,角瑱,鹿裘衡長袪,袪裼之可也。

書き下し

喪に剝(はく)せざるは、奠なればか、祭肉なればか。 既に殯すれば、旬にして材と明器とを布(し)く。 朝奠は日出で、夕奠は日に逮(およ)ぶ。 父母の喪には、哭するに時無し、使いすれば必ず其の反(かえ)るを知らしむ。 練(れん)には、練衣は黄裏(こうり)・縓縁(せんえん)、葛の要絰(ようてつ)、縄屨(じょうく)に絇(く)無く、角の瑱(てん)、鹿裘(ろくきゅう)は衡長(おうちょう)の袪(きょ)、袪はこれを裼(せき)するも可なり。

現代語訳

喪中に供え物をむき出しにしておかないのは、それが奠(てん、亡骸に供える供物)だからであろうか、それとも供える肉だからであろうか。 殯を終えたら、十日ほどして、椁を作る木材と明器(死者のための器)を並べ整える。 朝の奠は日の出に供え、夕べの奠は日が沈みきらないうちに供える。 父母の喪では、哭するのに決まった時刻はない。ただし用務で外に出たときは、戻ったことを必ず(霊前に)告げる。 練(れん、一周忌にあたる小祥の祭り)のときには、練った布の衣に黄色の裏地を付けて縓(せん、薄い赤)の縁取りを施し、腰には葛の要絰(ようてつ、腰に巻く帯)を締め、縄の履物には絇(く、つま先の飾り)を付けず、角の瑱(てん、耳をふさぐ玉)を下げる。鹿の皮衣は袖を幅広く長くし、その上に裼衣(せきい、皮衣の上に重ねる衣)を着てもよい。

解説

殯から一周忌までの喪の手順と服装を記した段である。冒頭の問いについて、鄭玄は、剝とはむき出しにすることで、牲の肉があれば巾(ぬの)で覆う、長く供えておくと塵がかかるからだと注している。死者への供え物を生者の食卓以上に丁寧に扱う心づかいである。殯の後十日で椁の材と明器を整え、朝夕の奠は日の出と日暮れに合わせる。父母の喪では哭する時を定めず、悲しみが湧けばいつでも泣いてよいとする一方、用務で出れば帰ったことを霊前に告げる。生きている親に出入りを告げたのと同じ孝の形を、死後も続けるのである。練の服制は細かいが、黄の裏地や薄赤の縁、葛の帯と、一年を経て少しずつ色と軽さが戻っていく。喪は一度に終わるのではなく、段階を踏んで日常に帰るように組まれている。悲しみの深さに合わせて装いを変えていくこの考え方は、喪明けの過ごし方に迷う人に一つの道筋を示している。

この章句が説くこと

礼記喪礼練父母孝

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