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礼記 / 檀弓上

婦人不葛帶。 有薦新,如朔奠。 既葬,各以其服除。 池視重溜。 君即位而為椑,嵗一漆之,藏焉。 復、楔齒、綴足、飯、設飾、帷堂並作。 父兄命赴者。君復於小寢、大寢,小祖、大祖,庫門、四郊。

新字:婦人不葛帯。 有薦新,如朔奠。 既葬,各以其服除。 池視重溜。 君即位而為椑,歳一漆之,蔵焉。 復、楔歯、綴足、飯、設飾、帷堂並作。 父兄命赴者。君復於小寝、大寝,小祖、大祖,庫門、四郊。

書き下し

婦人は葛帯(かったい)せず。 薦新(せんしん)有れば、朔奠(さくてん)の如くす。 既に葬れば、各(おのおの)其の服を以て除く。 池(ち)は重溜(ちょうりゅう)に視(なぞら)う。 君位に即(つ)きて椑(へき)を為(つく)り、歳ごとに一たびこれを漆(うるし)ぬり、蔵(おさ)む。 復(ふく)、楔歯(せっし)、綴足(ていそく)、飯(はん)、設飾、帷堂(いどう)並びに作(おこ)る。 父兄赴(ふ)する者に命ず。君は小寝・大寝、小祖・大祖、庫門・四郊に復す。

現代語訳

婦人は(卒哭の後も)麻の帯を葛(くず)の帯に替えない。 喪中に季節の初物を供えるときは、朔奠(さくてん、毎月一日に供える奠)と同じようにする。 葬り終えたら、それぞれ自分の喪服の等級に従って喪服を脱ぐ。 柩車の池(ち、柩の覆いの縁に付ける樋状の飾り)は、家屋の重溜(ちょうりゅう、軒の雨樋)にかたどる。 君主は即位するとすぐに自分の椑(へき、いちばん内側の棺)を作らせ、毎年一度漆を塗り重ねて、しまっておく。 復(ふく、屋根に上って死者の魂を呼び戻す儀)、楔歯(せっし、口に含ませるため歯の間に楔を入れる)、綴足(ていそく、靴を履かせるため足を几に結ぶ)、飯(はん、口に米や貝を含ませる)、設飾(亡骸を衣で整える)、帷堂(堂に帷を張る)は、一斉に行う。 死を告げに行く使者には、父や兄にあたる者が命じる。君主の場合は、小寝・大寝(こぢんまりした居室と正殿)、小祖・大祖(祖先たちの廟と太祖の廟)、庫門(宮城の門)、そして四方の郊外で復を行う。

解説

喪礼の細目を短い条にして並べた段である。婦人が葛帯に替えないのは、鄭玄の注によれば、婦人は質朴で重いものを変えず、期(一年)に至って除くからだという。初物を供えるのは朔奠と同様にし、埋葬が済めば喪服の軽い者から順に服を除く。柩車の飾りは家の軒にかたどり、死者が住まいの延長に眠ることを示す。君主が即位と同時に自らの棺を作らせ、毎年漆を塗り重ねるという定めは、国の主が常に死を身近に置いて位にあることを示していて印象深い。死の直後に行う復・楔歯・綴足・飯・設飾・帷堂は、人手を分けて同時に進める。魂を呼び戻すことと、遺体が硬くなる前にしておくべき処置とを、ためらわずに一度に行うのである。君主の復は居室から廟、城門、郊外に及ぶ。命の終わりに備えて棺を用意するのは縁起が悪いと感じる人も多いが、死を遠ざけずに日々の中に置くことが、かえって生の節度を保つとも言える。

この章句が説くこと

礼記喪礼復棺檀弓上

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