礼記 / 曲礼下
君子已孤不更名。已孤暴貴,不為父作謚。 居喪,未葬,讀喪禮;既葬,讀祭禮;喪復常,讀樂章。居喪不言樂,祭事不言凶,公庭不言婦女。 振書、端書於君前,有誅。倒筴、側龜於君前,有誅。龜筴、几杖、席蓋、重素、袗絺綌,不入公門。苞屨、扱衽、厭冠,不入公門。書方、衰、凶器,不以告,不入公門。
新字:君子已孤不更名。已孤暴貴,不為父作謚。 居喪,未葬,読喪礼;既葬,読祭礼;喪復常,読楽章。居喪不言楽,祭事不言凶,公庭不言婦女。 振書、端書於君前,有誅。倒筴、側亀於君前,有誅。亀筴、几杖、席蓋、重素、袗絺綌,不入公門。苞屨、扱衽、厭冠,不入公門。書方、衰、凶器,不以告,不入公門。
書き下し
君子は已に孤なれば名を更めず。已に孤にして暴(にわ)かに貴くなるも、父の為に謚(おくりな)を作らず。 喪に居りては、未だ葬らざれば、喪礼を読み、既に葬れば、祭礼を読み、喪常に復すれば、楽章を読む。喪に居りては楽を言わず、祭事には凶を言わず、公庭には婦女を言わず。 書を振るい、書を端(ただ)すを君前にすれば、誅有り。筴を倒し、亀を側(かたむ)くるを君前にすれば、誅有り。亀筴・几杖・席蓋・重素・袗絺綌(しんちげき)は、公門に入れず。苞屨(ほうく)・扱衽(きゅうじん)・厭冠(えんかん)は、公門に入れず。書方・衰(さい)・凶器は、以て告げざれば、公門に入れず。
現代語訳
君子は父を亡くした後には、父がつけてくれた名を改めない。父を亡くした後に急に高い位に就いても、父のために新たに謚(おくりな、死後に贈る称号)を作らない。 喪に服しているときは、まだ葬らないうちは喪礼の書を読み、葬った後は祭礼の書を読み、喪が明けて平常に戻れば楽の詩歌を読む。喪中には音楽の話をせず、祭りのときには不吉な話をせず、朝廷では婦女の話をしない。 君の前で書物のほこりを払ったり書物をそろえ直したりすれば罰せられる。君の前で筮竹を逆さにしたり亀甲を傾けたりすれば罰せられる。亀甲や筮竹、几や杖、敷物や車の覆い、上下とも白一色の衣、葛布の単衣だけの姿は、君の門の内に持ち込まない。草で編んだ喪の履き物、裾を帯に挟み込んだ喪の姿、喪の冠は、君の門の内に入れない。死者の副葬品を記した板、喪服、葬具は、あらかじめ告げて許しを得なければ、君の門の内に入れない。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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礼記・曲礼上卒哭(そっこく)して乃ち諱(い)む。礼は、嫌名を諱まず。二名は遍く諱まず。父母に逮(およ)び事うれば、則ち王父母を諱む。父母に逮び事えざれば、則ち王父母を諱まず。君の所には私諱無く、大夫の所には公諱有り。詩・書には諱まず、文に臨みては諱まず。廟中には諱まず。夫人の諱は、君の前に質(ただ)すと雖も、臣は諱まず。婦の諱は門を出でず。大功・小功は諱まず。竟(さかい)に入りては禁を問い、国に入りては俗を問い、門に入りては諱を問う。
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礼記・曲礼上墓に適(ゆ)きては壟(つか)に登らず、葬を助くるには必ず紼(ふつ)を執る。喪に臨みては笑わず。人に揖(ゆう)するには必ず其の位を違(さ)る。柩を望みては歌わず。入りて臨(りん)するには翔らず。食に当たりて歎(たん)ぜず。隣に喪有れば、舂(うすづ)くに相(そう)せず。里に殯(ひん)有れば、巷に歌わず。墓に適きては歌わず。哭する日は歌わず。喪を送るには径(こみち)に由らず、葬を送るには塗潦(とろう)を辟(さ)けず。喪に臨みては則ち必ず哀色有り、紼を執りては笑わず、楽に臨みては歎ぜず。介冑(かいちゅう)には則ち犯すべからざるの色有り。故に君子は戒慎し、色を人に失わず。国君は式を撫し、大夫はこれに下る。大夫は式を撫し、士はこれに下る。
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礼記・喪大記父母の喪には、倚廬(いろ)に居りて塗らず、苫(せん)に寝ね塊(かい)を枕とし、喪事に非ざれば言わず。君は廬を為りてこれを宮(かこ)い、大夫・士はこれを襢(あら)わにす。既に葬れば楣(び)を柱(ささ)え、廬を塗るも顕なる者に於いてせず。君・大夫・士皆これを宮う。凡そ適子に非ざる者は、未だ葬らざるより以て隠るる者に於いて廬を為る。既に葬れば、人と立ちて、君は王事を言いて、国事を言わず。大夫・士は公事を言いて、家事を言わず。君既に葬れば、王政国に入り、既に卒哭して王事に服す。大夫・士既に葬れば、公政家に入り、既に卒哭して弁絰帯し、金革の事も辟くること無きなり。既に練すれば、堊室(あくしつ)に居り、人と居らず。君は国政を謀り、大夫・士は家事を謀る。既に祥すれば、黝堊(ゆうあく)す。祥して外に哭する者無く、禫(たん)して内に哭する者無し。楽作(おこ)るが故なり。禫して御に従い、吉祭して寝に復す。
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礼記・曲礼上喪に居るの礼は、毀瘠(きせき)形(あらわ)れず、視聴衰えず。升降には阼階(そかい)に由らず、出入には門隧(もんすい)に当たらず。 喪に居るの礼は、頭に創(きず)有れば則ち沐(もく)し、身に瘍(よう)有れば則ち浴し、疾有れば則ち酒を飲み肉を食らい、疾止めば初めに復す。喪に勝(た)えざるは、乃ち不慈不孝に比す。五十は毀を致さず、六十は毀せず、七十は唯だ衰麻(さいま)身に在り、酒を飲み肉を食らい、内に処(お)る。
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礼記・雑記下卒哭して諱(い)む。王父母・兄弟・世父・叔父・姑・姉妹。子は父と諱を同じくす。母の諱は、宮中に諱む。妻の諱は、諸(これ)をその側に挙げず。従祖昆弟と名を同じくすれば則ち諱む。 喪を以て冠する者は、三年の喪と雖も、可なり。既に次(じ)に冠して、入りて哭踊すること、三たびする者三たび、乃ち出づ。
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礼記・曲礼上生には来日を与(かぞ)え、死には往日を与う。 生を知る者は弔(ちょう)し、死を知る者は傷む。生を知りて死を知らざれば、弔して傷まず。死を知りて生を知らざれば、傷みて弔せず。 喪を弔して賻(ふ)すること能わざれば、其の費やす所を問わず。疾を問いて遺(おく)ること能わざれば、其の欲する所を問わず。人を見て館すること能わざれば、其の舎(やど)る所を問わず。人に賜う者は「来たり取れ」と曰わず。人に与うる者は其の欲する所を問わず。
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