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孟子 / 盡心章句下

逾之類也。」

書き下し

(穿)逾の類なり。」

現代語訳

(これらはみな、壁に穴をあけ垣根を乗り越える盗人の)乗り越えの類である。」

解説

「人皆忍びざる所有り」で始まる章の結びです。孟子は、誰にでもある忍びない心や、してはならないと思う心を、まだ及んでいない事柄にまで押し広げれば仁義になると説きます。そのうえで、士が言うべきでないときに言って相手の歓心を釣り、言うべきときに黙って相手の意を探るのは、どちらも壁に穴をあけ垣根を乗り越える盗人と同類だと断じます。言葉やその控え方で相手から何かを引き出そうとするのは、正面から求めない点で盗みに似ているという厳しい見方です。現代の職場でも、相手の顔色を見て言うことを変えたり、あえて黙って相手の出方をうかがったりすることがあります。言うべきことを言うべきときに言う率直さが、信頼の基盤になります。

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