師導古典を学びたいすべての人に

孟子 / 離婁章句下

其間不能以寸。」

書き下し

其の間、寸を以てすること能はず。」

現代語訳

(すぐれた者と愚かな者との)隔たりは、一寸にも満たないほどになる。」

解説

すぐれた者が劣った者を見捨てたら、という仮定を結ぶ一句です。そうなれば賢者と不肖の者との隔たりは一寸にも満たない、つまりほとんど差がなくなってしまうと孟子は言います。賢者が賢者であるのは、その知恵や徳を人に及ぼし、育てるからであり、自分の内にしまい込んでいるだけでは値打ちがないという考えです。孟子は王道を説くときにも、自分の親を敬う心を他人の親にまで及ぼすことを重んじました。能力や徳を「及ぼす」ことこそ儒家の核心です。組織でも、優秀な人材が周囲を育てずに孤立していれば、組織全体の力は伸びません。持っている力を人に分け与えてこそ、その力は本物になると教えてくれます。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る