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孟子 / 離婁章句上

孟子曰:「道在邇,

書き下し

孟子曰く、「道は邇(ちか)きに在り、

現代語訳

孟子は言った。「人の踏むべき道は身近なところにある。(それなのに人はこれを遠くに求める)

解説

「道は邇きに在り」は、日本でもことわざとして親しまれてきた言葉です。孟子は、人として踏むべき道は遠く高いところではなく、ごく身近なところにあると言います。章の続きでは、それなのに人は道を遠くに求め、やさしいことを難しく考えてしまうと嘆き、誰もが自分の親を親として大切にし、年長者を年長者として敬えば、天下は平らかに治まると結論します。孟子の考える王道は、家族への情愛という身近な心を広げていくところから始まります。性善説に立つ孟子にとって、善の芽はすでに一人ひとりの中にあるものでした。仕事でも、大きな改革を探すより、目の前の相手への挨拶や約束を守ることが、実は組織を立て直す近道になることがあります。

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