名将言行録 / 『名将言行録』豐臣秀吉 評・細瑾が招いた遠因
然し、かうした細瑾を顧みざる大行が、豐家の社稷を失つた遠因になつてゐる。
新字:然し、かうした細瑾を顧みざる大行が、豊家の社稷を失つた遠因になつてゐる。
書き下し
然し、かうした細瑾を顧みざる大行が、豐家の社稷を失つた遠因になつてゐる。
現代語訳
しかしながら、こうした細かいことにこだわらない大きな行いが、豊臣家が天下を失った遠因になっている。
解説
菊池寛は評で、先に出た大政所を送り出す決断を、後の豊臣家が天下を失った遠因として結びつけます。これは結果から過去を振り返る評者の見方で、後世の事情を知っているから言える因果です。当時の秀吉の判断がそのまま滅亡を招いたとは言い切れず、評の線引きは菊池個人のものです。それでも、短期の成功を生んだ決断が、長期の足場を弱めることもあるという指摘は、事業にも通じます。取引先や社員の信頼を大きな勝ちと引き換えに差し出していないか、成功したときほど振り返る価値があります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
細瑾大行遠因豊臣家評長期視点
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