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講孟余話 / 離婁下 第十四章

十一月十三日此章重處自得ノ上ニアリ、自得ハ心ニ得ナリ、言語動作ノ間ニアラズ、然レトモ其已ニ自得スルニ至テハ、言語動作ニ著ルヽ者モ亦自ラ別ナル者アリ

新字:十一月十三日此章重処自得ノ上ニアリ、自得ハ心ニ得ナリ、言語動作ノ間ニアラズ、然レトモ其已ニ自得スルニ至テハ、言語動作ニ著ルヽ者モ亦自ラ別ナル者アリ

書き下し

十一月十三日。此の章重き処、自得の上にあり。自得は心に得るなり、言語動作の間にあらず。然れども其の已に自得するに至りては、言語動作に著るる者も亦自ら別なる者あり。

現代語訳

十一月十三日。この章の重要な所は「自得」にある。自得とは心に得ることであって、言葉や振る舞いの上のことではない。けれども、すでに自得するに至れば、言葉や振る舞いに表れるものもおのずから違ってくる。

解説

離婁下第十四章は、君子が深く道を求めるのはそれを自ら得たいからで、自ら得れば居ること安らかに、用いて尽きない、と説きます。松陰は要点を「自得」の二字に絞り、それは心で得ることであって、言葉や所作をまねることではないと言います。ただ、本当に心で得た人は、言葉や振る舞いにも自然に違いが現れる、と付け加えます。形から入る学びと、心から得る学びの違いを、短く鋭く示した講説です。

この章句が説くこと

自得学問心体得君子

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