国語 / 晋語九
范獻子聘於魯,問具山、敖山,魯人以其鄉對。獻子曰:「不為具、敖乎?」對曰:「先君獻、武之諱也。」獻子歸,遍戒其所知曰:「人不可以不學。吾適魯而名其二諱,為笑焉,唯不學也。人之有學也,猶木之有枝葉也。木有枝葉,猶庇廕人,而況君子之學乎?」
新字:范献子聘於魯,問具山、敖山,魯人以其郷対。献子曰:「不為具、敖乎?」対曰:「先君献、武之諱也。」献子帰,遍戒其所知曰:「人不可以不学。吾適魯而名其二諱,為笑焉,唯不学也。人之有学也,猶木之有枝葉也。木有枝葉,猶庇廕人,而況君子之学乎?」
書き下し
范献子(はんけんし)魯に聘(へい)す。具山・敖山(ごうざん)を問う。魯人其の郷を以て対う。献子曰く、「具・敖と為さざるか」と。対えて曰く、「先君献・武の諱(いみな)なり」と。献子帰り、遍く其の知る所を戒めて曰く、「人は以て学ばざるべからず。吾魯に適きて其の二諱を名づけ、笑いと為る。唯だ学ばざればなり。人の学有るや、猶お木の枝葉有るがごときなり。木に枝葉有れば、猶お人を庇廕(ひいん)す。而るを況んや君子の学をや」と。
現代語訳
晋の范献子(士鞅)が魯に使いとして訪れ、具山と敖山のことを尋ねた。魯の人はその山の名を言わず、山のある郷の名で答えた。献子が「具山、敖山とは言わないのか」と聞くと、魯の人は答えた。「具と敖は、わが先君の献公と武公の諱(いみな)なのです。」献子は帰国すると、知り合いに広く戒めて言った。「人は学ばないわけにはいかない。私は魯に行って二人の先君の諱を口にしてしまい、笑いものになった。ひとえに学んでいなかったからだ。人に学問があるのは、木に枝葉があるようなものだ。木に枝葉があれば人を覆って陰を作ってやれる。まして君子の学問はなおさらのことだ。」
解説
この章句が説くこと
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