太上感応篇 / 悪行・自ら咒ひ他を咒ひ、偏へに憎み偏へに愛す
無行於妻子,失禮於舅姑;輕慢先靈,違逆上命;作為無益,懷挾外心;自咒咒他,偏憎偏愛;
新字:無行於妻子,失礼於舅姑;軽慢先霊,違逆上命;作為無益,懐挟外心;自咒咒他,偏憎偏愛;
書き下し
妻子に行ひ無く、舅姑に礼を失ふ。先霊を軽慢し、上命に違逆す。作為して益無く、外心を懐挾す。自ら咒ひ他を咒ひ、偏へに憎み偏へに愛す。
現代語訳
妻や子に対してまともな行いがなく、しゅうととしゅうとめに礼を失います。祖先の霊をあなどり、上からの命令にそむき逆らいます。することに何の益もなく、腹の中に二心を抱えています。自分を呪い他人を呪い、憎むのも愛するのもかたよっています。
解説
前の段に続いて家の中の悪を並べ、最後に心の偏りへ移る段です。無行於妻子は、外では立派でも家では行いがない状態を指します。外でどう見られているかと、家でどう振る舞っているかが食い違う人は珍しくありません。懐挾外心は、腹の中に別の心を抱えていること。前に出た口是心非と同じ筋です。そして締めくくりが偏憎偏愛です。憎むにも愛するにもかたよりがある、つまり相手によって物差しが変わる状態を罪として立てています。えこひいきは、された側よりも、しなかった相手の心に長く残ります。親としても上司としても、ここが最後に効いてきます。
この章句が説くこと
偏愛二心家礼祖先
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