太上感応篇 / 悪行・酒を嗜みて悖乱し、骨肉忿争す
嗜酒悖亂,骨肉忿爭;男不忠良,女不柔順;不和其室,不敬其夫;每好矜誇,常行妒忌;
新字:嗜酒悖乱,骨肉忿争;男不忠良,女不柔順;不和其室,不敬其夫;毎好矜誇,常行妬忌;
書き下し
酒を嗜みて悖乱し、骨肉忿争す。男は忠良ならず、女は柔順ならず。其の室に和せず、其の夫を敬せず。毎に矜誇を好み、常に妒忌を行ふ。
現代語訳
酒におぼれて道理を乱し、肉親と怒って争います。男は忠実でも善良でもなく、女はやわらかく従うということがありません。家の中が和やかでなく、夫を敬いません。いつも自慢を好み、常に妬みねたみます。
解説
家の中の悪を集めた段です。酒による乱れと肉親の争いから始まるのは、この書が家を最も壊れやすい場所と見ていたからでしょう。中ほどの男女についての条は、当時の家のあり方をそのまま映しており、女に柔順を求める部分は今日そのままでは読めません。時代の枠を差し引いて受け取る必要があります。一方で末尾の毎好矜誇、常行妒忌は、男女に関わりなく当てはまる指摘です。自慢と妬みは表と裏で、どちらも人と自分を並べて見るところから出てきます。並べて見ることをやめない限り、家の中の言葉は互いを測るものになり続けます。和やかでない家は、たいていここでつまずいています。
この章句が説くこと
家庭酒自慢嫉妬和
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