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太上感応篇 / 悪行・新しきを得て故きを忘れ、口是にして心非なり

用妻妾語,違父母訓;得新忘故,口是心非;貪冒於財,欺罔其上;造作惡語,讒毀平人;

新字:用妻妾語,違父母訓;得新忘故,口是心非;貪冒於財,欺罔其上;造作悪語,讒毀平人;

書き下し

妻妾の語を用ゐて、父母の訓に違ふ。新しきを得て故きを忘れ、口は是にして心は非なり。財を貪冒して、其の上を欺罔す。悪語を造作して、平人を讒毀す。

現代語訳

妻や妾の言うことを用いて、父母の教えにそむきます。新しいものを得ると古いものを忘れ、口では賛成しながら心では反対しています。財をむさぼり奪って、上の者をだましあざむきます。悪い言葉をこしらえて、なんの罪もない人をそしり傷つけます。

解説

言葉をめぐる悪を集めた段です。冒頭の一句には、身近な者の言葉を聞いて親の教えを捨てるという、家の中の力関係が当時どう見られていたかが表れています。今日の感覚とは隔たりがありますが、近い者の声だけで判断が動くことへの警戒として読めば筋は通ります。得新忘故は、新しいものを得たとたんに古い縁を忘れること。口是心非は、口で言っていることと心で思っていることが違う状態で、この四字はのちに日本でも広く使われました。最後の造作悪語、讒毀平人は、ありもしない悪口を作って無関係の人を傷つける行いです。言葉は取り消せないという一点で、この段の四句は共通しています。

この章句が説くこと

二心讒言旧交貪欲言葉

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