師導古典を学びたいすべての人に

太上感応篇 / 悪行・胎を傷り卵を破る

射飛逐走,發蟄驚棲;填穴覆巢,傷胎破卵;願人有失,毀人成功;危人自安,減人自益;

新字:射飛逐走,発蟄驚棲;填穴覆巣,傷胎破卵;願人有失,毀人成功;危人自安,減人自益;

書き下し

飛ぶを射て走るを逐ひ、蟄れるを発き棲めるを驚かす。穴を填め巣を覆し、胎を傷り卵を破る。人の失有らんことを願ひ、人の成功を毀つ。人を危ふくして自ら安んじ、人を減らして自ら益す。

現代語訳

飛ぶ鳥を射て走る獣を追いかけ、冬ごもりしている虫を掘り起こし、巣についている鳥を驚かせます。穴を埋め、巣をひっくり返し、腹の子を傷つけ、卵を割ります。人が失敗すればよいと願い、人の成功をこわします。人を危うくして自分だけ安全な場所にいて、人を減らして自分の取り分を増やします。

解説

悪行の第二群は、生きものへの仕打ちから始まります。前半の八句はすべて、次の世代を絶つ行いです。冬ごもりを暴き、巣を覆し、胎と卵を壊す。今そこにいる一匹ではなく、これから生まれるものを断つことを重く見ています。後半で急に人間の話に転じるのですが、その並びが巧みです。人の失敗を願い、人の成功をこわし、人を危うくして自分が安全になる。これも、まだ生まれていないものを摘む行いだからでしょう。誰かが伸びるのを見ていられない気持ちは、多くの場合、自分の取り分が減るという錯覚から来ています。

この章句が説くこと

殺生嫉妬次代自利

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる