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太上感応篇 / 悪行・下を虐げて功を取り、上に諂ひて旨を希ふ

虐下取功,諂上希旨;受恩不感,念怨不休;輕蔑天民,擾亂國政;賞及非義,刑及無辜;

新字:虐下取功,諂上希旨;受恩不感,念怨不休;軽蔑天民,擾乱国政;賞及非義,刑及無辜;

書き下し

下を虐げて功を取り、上に諂ひて旨を希ふ。恩を受けて感ぜず、怨みを念ひて休まず。天民を軽蔑し、国政を擾乱す。賞は非義に及び、刑は無辜に及ぶ。

現代語訳

部下を苦しめて手柄を自分のものにし、上の者にへつらってその意向に取り入ります。恩を受けても感謝せず、怨みは思い続けてやめません。民をあなどり、国の政治を乱します。褒賞は不正な者にまで及び、刑罰は罪のない者にまで及びます。

解説

上に立つ者の悪をまとめた段です。冒頭の二句が対になっていて、下に向けては虐げ、上に向けてはへつらう。方向が逆なだけで、どちらも自分の都合のために人を使っている点では同じです。次に置かれたのが、受けた恩は忘れ、受けた怨みは忘れないという心の癖で、これが積もると人の見え方そのものが歪みます。最後の賞及非義、刑及無辜は、賞罰が人物ではなく都合で決まる状態を指します。賞罰が狂った組織では、真面目に働くことが損になり、やがて誰も正面から働かなくなります。この二句は千年前の官僚組織への指摘ですが、そのまま今の評価制度の話として読めます。

この章句が説くこと

追従賞罰上司部下公平

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