太上感応篇 / 悪行・無識を誑かし、同学を謗る
誑諸無識,謗諸同學;虛誣詐偽,攻訐宗親;剛強不仁,狠戾自用;是非不當,向背乖宜;
新字:誑諸無識,謗諸同学;虚誣詐偽,攻訐宗親;剛強不仁,狠戻自用;是非不当,向背乖宜;
書き下し
諸々の無識を誑かし、諸々の同学を謗る。虚誣詐偽して、宗親を攻訐す。剛強にして不仁、狠戻にして自ら用ふ。是非当たらず、向背宜しきに乖く。
現代語訳
何も知らない人をだまし、同じ門で学ぶ仲間を悪く言います。ありもしないことをでっち上げて偽り、一族の者の隠しごとを暴き立てます。強情で思いやりがなく、ねじけていて自分の考えだけを押し通します。正しいか正しくないかの判断が当たらず、味方すべきところとそむくべきところをとり違えます。
解説
知識の差を利用する悪と、身内に向かう悪を並べた段です。誑諸無識は、相手が知らないことにつけこむ行いで、情報の差を持っている側ほどこの罪に近いところにいます。謗諸同学は、同じ師に学ぶ仲間を落とすこと。攻訐宗親は、一族の恥を持ち出して攻めることです。外の敵ではなく、いちばん近い者に向かう悪ばかりが並んでいます。後半の剛強不仁と狠戻自用は、いずれも聞く耳を持たない人の姿を指します。自分の判断が当たらなくなる原因を、この書は能力ではなく人の言葉を聞かない態度に見ているわけです。
この章句が説くこと
欺瞞中傷独断身内不仁
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