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太上感応篇 / 悪行・悪を以て能と為し、残害を忍作す

苟或非義而動,背理而行。以惡為能,忍作殘害;陰賊良善,暗侮君親;慢其先生,叛其所事;

新字:苟或非義而動,背理而行。以悪為能,忍作残害;陰賊良善,暗侮君親;慢其先生,叛其所事;

書き下し

苟くも或いは義に非ずして動き、理に背きて行ふ。悪を以て能と為し、忍びて残害を作す。良善を陰賊し、君親を暗侮す。其の先生を慢り、其の事ふる所に叛く。

現代語訳

もし正しさによらずに動き、道理に背いて行うとすれば、次のようになります。悪辣であることを能力だと思い、平気でむごい害を加える。善良な人をひそかに害し、主君や親をかげで侮る。自分の師をあなどり、自分が仕えている相手を裏切る。

解説

ここから百五十を超える悪行の目録が始まります。まず冒頭で、これから並ぶものはすべて義によらず理に背く行いだ、と枠をはめました。最初に置かれたのが以悪為能です。悪辣さを有能さと取り違える、という一句で、この長い目録全体の入口にふさわしい並べ方でしょう。続くのは、ひそかに、かげで、という形の悪です。陰賊も暗侮も、正面から敵対するのではなく見えないところで害する行いを指します。目録が堂々たる大罪からではなく、ばれない悪から始まっているのは示唆的です。厳しさと非情さを混同した組織が、やがてどうなるかは想像がつきます。

この章句が説くこと

非義陰湿裏切り

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