太上感応篇 / 善行・所謂る善人は、人皆之を敬す
所謂善人,人皆敬之,天道佑之,福祿隨之,眾邪遠之,神靈衛之;所作必成,神仙可冀。
新字:所謂善人,人皆敬之,天道佑之,福禄随之,衆邪遠之,神霊衛之;所作必成,神仙可冀。
書き下し
所謂る善人は、人皆之を敬し、天道之を佑け、福禄之に随ひ、衆邪之を遠ざかり、神霊之を衛る。作す所必ず成り、神仙も冀ふべし。
現代語訳
いわゆる善人というものは、人が皆その人を敬い、天の道理がその人を助け、幸いと俸禄がついてきます。もろもろの邪悪なものは離れていき、神々がその人を守ります。することは必ず成り、仙人になることさえ望めるのです。
解説
ここまで並べた善行を実行した人に、何が起きるかをまとめた段です。順番に注目すると、まず人が敬い、次に天が助け、その結果として福禄が随う、と書かれています。天の助けが先に来て人の評価が後から付くのではなく、人の敬意が先に立っています。神霊が守るというのも、外から守護が降ってくるというより、敬われ信頼された人のまわりには危ういものが寄りつかない、という筋で読めます。最後の神仙可冀は道教の書らしい結びですが、ここまでの条件はすべて日々の行いです。特別な修行ではなく、積み重ねた行いのほうに軸足を置いているのがこの書の特徴です。
この章句が説くこと
善人信頼天佑福禄行い
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