韓非子 / 說林上二十二
樂羊は功有るを以て疑われ、秦西巴は罪有るを以て益々信ぜらる。
新字:楽羊は功有るを以て疑われ、秦西巴は罪有るを以て益々信ぜらる。
書き下し
樂羊は功有るを以て疑われ、秦西巴は罪有るを以て益々信ぜらる。
現代語訳
樂羊は(息子の肉を食うという)功績(非情なまでの忠誠)によってかえって(その非情さを)疑われ、秦西巴は(鹿の子を逃すという)罪によってかえって(その優しさを)信頼された。
解説
組織における「成果」と「信頼」のパラドックスです。樂羊は非情な手段で成果(中山を攻め落とす)を出しましたが、人間性を疑われました 。秦西巴は情に流されて命令違反(罪)を犯しましたが、人間性を信頼され、子の教育係に抜擢されました 。リーダーは、部下の「成果(功)」だけでなく、その「プロセスや人間性(心)」も見ており、長期的な信頼はむしろ後者から生まれることを示します。
この章句が説くこと
信頼成果とプロセス人間性リーダーの資質パラドックス