関聖帝君覚世真経 / 第四段・人を損じ己を利し、家を肥やし身を潤す
若存惡心,不行善事,淫人妻女,破人婚姻,壞人名節,妒人技能,謀人財產,唆人爭訟,損人利己,肥家潤身,
新字:若存悪心,不行善事,淫人妻女,破人婚姻,壊人名節,妬人技能,謀人財産,唆人争訟,損人利己,肥家潤身,
書き下し
若し悪心を存して、善事を行はず、人の妻女を淫し、人の婚姻を破り、人の名節を壊り、人の技能を妒み、人の財産を謀り、人の争訟を唆し、人を損じ己を利し、家を肥やし身を潤し、
現代語訳
もし悪い心を抱いて、善いことを行わず、人の妻や娘を犯し、人の縁組をこわし、人の名誉と節操をこわし、人の技能をねたみ、人の財産をはかりごとで奪い、人をそそのかして訴訟を起こさせ、人に損をさせて自分の得とし、自分の家を肥やし自分の身をうるおし、
解説
ここから悪行の目録に移ります。並んでいる項目が、文昌帝君陰騭文の禁止の列とほとんど重なっているのが分かります。妻女、婚姻、名節、技能、財産、争訟。二つの書が同じ順序で同じものを挙げているのは、清代の善書が互いに写し合いながら広まったからです。この段の締めくくりが損人利己、肥家潤身で、これがここまでの項目すべてを一言でまとめています。人から取った分だけ自分が太る、という構図です。どの項目も、自分の側の得と相手の側の損がぴたりと釣り合っています。得をした実感があるとき、その分は誰から出ているのか。それを確かめる習慣があるかどうかが、この段の問いでしょう。
この章句が説くこと
損人利己嫉妬訴訟私欲悪
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