関聖帝君覚世真経 / 第三段・災消え病減じ、吉星照臨す
災消病減,禍患不侵,人物咸寧,吉星照臨。
書き下し
災消え病減じ、禍患侵さず、人物咸な寧く、吉星照臨せん。
現代語訳
わざわいは消え、病は減り、災難は寄りつかず、人も物もみな安らかで、吉なる星がその上を照らすでしょう。
解説
善行の報いを四句でまとめた、短い段です。並べ方に順序があり、まずわざわいと病が減り、次に災難が寄りつかなくなり、そのうえで人も物も安らかになり、最後に吉星が照らす、と外へ広がっていきます。減るものから始まって、増えるもので終わる並びです。ここで言われている福が、富や地位ではなく、平穏であることに気づきます。人物咸寧、つまり人も物もみな安らかであるという状態を、最後から二番目に置きました。派手な成功ではなく、何事も起きないことを福と数える感覚は、暮らしを長く続けてきた人々の実感でしょう。何も起こらない一日を福と感じられるかどうかで、同じ毎日の見え方が変わります。
この章句が説くこと
平安福災い吉星日常
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