関聖帝君覚世真経 / 第四段・天を恨み地を怨み、雨を罵り風を呵る
恨天怨地,罵雨呵風,謗聖毀賢,滅像欺神,宰殺牛犬,穢溺字紙,恃勢欺善,倚富壓貧,離人骨肉,間人兄弟,
新字:恨天怨地,罵雨呵風,謗聖毀賢,滅像欺神,宰殺牛犬,穢溺字紙,恃勢欺善,倚富圧貧,離人骨肉,間人兄弟,
書き下し
天を恨み地を怨み、雨を罵り風を呵り、聖を謗り賢を毀ち、像を滅し神を欺き、牛犬を宰殺し、字紙を穢溺し、勢を恃みて善を欺き、富に倚りて貧を圧し、人の骨肉を離し、人の兄弟を間て、
現代語訳
天を恨み地を怨み、雨をののしり風をどなりつけ、聖人をそしり賢人をこわし、像をこわし神をあざむき、牛や犬を殺し、文字の書かれた紙を汚し、勢いをたのんで善良な者をあざむき、富をたのんで貧しい者を押さえつけ、人の肉親の仲を裂き、人の兄弟のあいだを裂き、
解説
天と神への態度から始まり、身近な人間関係を壊す行いへ降りてくる段です。冒頭の恨天怨地、罵雨呵風は、太上感応篇の怨天尤人、呵風罵雨とほとんど同じ句で、二つの書のつながりがはっきり分かるところです。宰殺牛犬は、田を耕す牛と家を守る犬を殺すことで、働きを共にしてきた生きものを手にかける罪として挙げられています。穢溺字紙は文字を書いた紙を汚すこと。文昌帝君陰騭文の勿棄字紙と同じ戒めです。後半の恃勢欺善、倚富圧貧は、力を持つ側の罪。恃と倚という、どちらも寄りかかる意味の字が使われているのが、陰騭文と共通しています。
この章句が説くこと
怨天字紙離間権勢殺生
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