関聖帝君覚世真経 / 第三段・難を排し紛を解き、悪を隠し善を揚ぐ
重粟惜福,排難解紛,捐資成美,垂訓教人,冤讎解釋,斗秤公平,親近有德,遠避凶人,隱惡揚善,利物救民,
新字:重粟惜福,排難解紛,捐資成美,垂訓教人,冤讎解釈,斗秤公平,親近有徳,遠避凶人,隠悪揚善,利物救民,
書き下し
粟を重んじ福を惜しみ、難を排し紛を解き、資を捐てて美を成し、訓を垂れて人を教へ、冤讎を解釈し、斗秤を公平にし、有徳に親近し、凶人を遠避し、悪を隠し善を揚げ、物を利し民を救ひ、
現代語訳
穀物を大切にし福を惜しみ、もめごとを取り除き争いを解き、財を投じて善いことを成し遂げさせ、教えを残して人を導き、怨みやぬれぎぬを解きほぐし、ますやはかりを公平にし、徳のある人に親しみ、凶悪な人から遠ざかり、人の悪いところは隠し善いところを取り上げ、物を利し民を救います。
解説
前段に続く善行の列で、ここは人と人のあいだに立つ行いが中心になります。排難解紛は、争っている両者のあいだに入ってほどくこと。冤讎解釈も同じ筋で、すでにこじれた怨みを解く側に回れという意味です。争いを起こさないことより、起きた争いを収める側に回ることを善として数えています。斗秤公平は、太上感応篇の短尺狭度、文昌帝君陰騭文の軽出重入と同じ戒めで、三聖経に共通する商いの基本です。重粟惜福という句も見逃せません。穀物を大切にし、福を使い切らずに惜しむ。今ある恵みを当たり前と思わないという構えで、倹約の根にあるのはこの感覚です。
この章句が説くこと
調停公平隠悪揚善倹約徳
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