関聖帝君覚世真経 / 第三段・時に方便を行ひ、広く陰功を積む
時行方便,廣積陰功,救難濟急,恤孤憐貧,創修廟宇,印造經文,捨藥施茶,戒殺放生,造橋修路,矜寡拔困,
新字:時行方便,広積陰功,救難済急,恤孤憐貧,創修廟宇,印造経文,捨薬施茶,戒殺放生,造橋修路,矜寡抜困,
書き下し
時に方便を行ひ、広く陰功を積み、難を救ひ急を済ひ、孤を恤み貧を憐れみ、廟宇を創修し、経文を印造し、薬を捨て茶を施し、殺を戒め生を放ち、橋を造り路を修め、寡を矜れみ困を抜き、
現代語訳
折にふれて人のためになることを行い、人知れぬ功を広く積み、困難を救い急場を助け、みなしごを気づかい貧しい者を憐れみ、社を建て修理し、経文を印刷して配り、薬を差し出し茶をふるまい、殺生を戒め生きものを放ち、橋をかけ道を直し、やもめを哀れみ困窮を引き上げます。
解説
善行の目録が始まります。四字の句が続き、文昌帝君陰騭文とほとんど同じ項目が並んでいるのが分かります。薬を施し、茶をふるまい、橋をかけ、道を直す。清代の民間で実際に行われていた善事の一覧であり、善会や善堂と呼ばれる互助の組織が担った仕事でもありました。冒頭の時行方便と広積陰功が、この一覧全体の性格を決めています。方便は、その時その場で相手に合わせて手を貸すこと。陰功は人知れず積む功のこと。大きな事業ではなく、居合わせたときにできることを、人に知られないまま数多く、という構えです。どれか一つでも続けている人は、この目録の中にすでに入っています。
この章句が説くこと
陰功方便施し橋救済
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