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重職心得箇条 / 第七条

衆人の圧服する所を心掛くべし。無利押し付けの事あるべからず。苛察を威厳と認め、又好む所に私するは皆小量の病なり。

書き下し

衆人の圧服する所を心掛くべし。無利押し付けの事あるべからず。苛察を威厳と認め、又好む所に私するは皆小量の病なり。

現代語訳

多くの人が心から納得して従うところを心がけるべきである。道理に合わない押しつけをしてはならない。細かく厳しく詮索することを威厳と取り違えたり、自分の好むものに肩入れしたりするのは、みな度量の小ささという病である。

解説

本条は、多くの人が心から納得して従うところを心がけよ、と述べます。道理に合わない押しつけは、人を従わせたようで、実は納得を得ていません。さらに一斎は、細かく厳しく詮索すること、つまり「苛察」を威厳と取り違えたり、自分の好むものに肩入れしたりするのは、いずれも度量の小ささという病だと指摘します。現代の組織でも、細部への厳しさが威厳だと思われがちです。しかし人が動くのは、恐れからではなく納得からです。圧し付けか納得かを見分けることが、統率の質を決めます。

この章句が説くこと

圧服納得苛察度量統率重職心得箇条

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