導師導古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

重職心得箇条 / 第六条

公平を失ふては、善き事も行はれず。凡そ物事の内に入ては、大体の中すみ見へず。姑(しばら)く引き除(の)きて、活眼にて惣体の体面を視て中を取るべし。

書き下し

公平を失ふては、善き事も行はれず。凡そ物事の内に入ては、大体の中すみ見へず。姑(しばら)く引き除(の)きて、活眼にて惣体の体面を視て中を取るべし。

現代語訳

公平を失っては、善いことも行われない。おおよそ物事の内側に入り込んでしまうと、全体の中ほども隅も見えなくなる。しばらく身を引いて、生きた眼で全体の様子を見わたし、ちょうどよいところを取るべきである。

解説

公平を失えば、善いことも行われない。そして物事の内側に入り込むと、全体の中ほども隅も見えなくなる。そこで一斎は、しばらく身を引き、「活眼」で全体の様子を見わたして、ちょうどよい所を取れと勧めます。活眼とは、とらわれずに物事を見抜く生きた眼のことです。現場に深く関わる管理職ほど、当事者の立場に引きずられて判断が偏りやすくなります。会議の前に一歩下がる、立場の違う人の目で眺め直すといった間合いの取り方が、公平な判断を支えます。

この章句が説くこと

公平活眼全体を見る中を取る距離重職心得箇条

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る