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十八史略 / 『十八史略』宋・哲宗 司馬光・終身行う一言は不妄語

及葬四方來會者哭之如哭其親戚光嘗語晁無咎曰吾無過人但平生所為未嘗不可對人言者耳劉安世問光一言可以終身行之者光曰其誠乎安世問其所從入曰自不妄語入

新字:及葬四方来会者哭之如哭其親戚光嘗語晁無咎曰吾無過人但平生所為未嘗不可対人言者耳劉安世問光一言可以終身行之者光曰其誠乎安世問其所従入曰自不妄語入

書き下し

葬るに及び、四方より来たり会する者、之を哭すること其の親戚を哭するが如し。光かつて晁無咎に語りて曰く、吾に人に過ぐるもの無し。ただ平生の為す所、未だ嘗て人に対して言うべからざる者あらざるのみ、と。劉安世、光に問う、一言にして以て終身これを行うべき者は何ぞ、と。光曰く、其れ誠か、と。安世その従りて入る所を問う。曰く、妄語せざるより入る、と。

現代語訳

葬儀のとき、四方から集まった人々は、まるで自分の親族のために泣くように泣きました。司馬光はかつて晁無咎にこう語りました。「私に人より優れたところはありません。ただ、日ごろ行ってきたことで、人に向かって言えないことを、一度もしたことがないだけです」。劉安世が光に尋ねました。「一言で、生涯守り行える言葉は何でしょうか」。光は答えました。「それは誠でしょう」。安世がさらに、そこへ入る道を尋ねると、光は言いました。「偽りを言わないことから入るのです」。

解説

司馬光の葬儀には各地から人が集まり、親族を失ったように泣いたと伝わります。その光が、自分に人に勝る点はなく、ただ人に言えないことを一度もしなかっただけだと語りました。弟子の劉安世が生涯守れる一言を問うと、光は誠と答え、その入り口は偽りを言わないことだと続けました。大きな徳を、今日から守れる小さな行いに落とした点が要です。組織の信頼も、理念の立派さより、言ったことと行ったことが毎日ずれないという積み重ねで決まります。報告や約束、部下への一言を、後で人に言えない形にしないことが、リーダーの何よりの規律になります。
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この章句が説くこと

司馬光不妄語誠劉安世平生対人言

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