師導古典を学びたいすべての人に

人物志 / 效難

平道政事,則以為國體。猶聽有聲之類,名隨其音。夫名非實,用之不效,故曰:

新字:平道政事,則以為国体。猶聴有声之類,名随其音。夫名非実,用之不効,故曰:

書き下し

政事を平道すれば、則ち以て国体と為す。猶ほ声有るの類を聴くに、名其の音に随ふがごとし。夫れ名実に非ざれば、之を用ふるも効あらず。故に曰く、

現代語訳

政治のことを穏やかにすらすらと語ると、それを見ただけで国家の骨格を担える人物だとする。それはちょうど、音を出すものを聴いて、その音に応じて名をつけるようなものである。そもそも名が実態に合っていなければ、その人を用いても成果は上がらない。だから次のように言う。

解説

「効難」で、言葉から人を早合点する例の最後に、政治を語る人を挙げる一節である。政事をすらすらと語る人は、国の骨格を担える人物だと思われる。劉劭はそれを、音を聴いてその音で名をつけるようなものだとたとえる。音はその物の一面にすぎないのに、それで全体を名づけてしまうということである。そして、名が実を伴わなければ、用いても成果が上がらないと言う。直後では「名は口に猶りて進み、実は事に従ひて退く」と続き、口先で得た名声は実務で化けの皮がはがれることを述べる。名と実の一致を重んじる考え方は、魏の曹操が名声より実力を重んじて人を登用した姿勢とも通じる。政策や戦略を語るのが上手な人と、実行できる人とは別であることが多い。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る