人物志 / 材能
又國有俗化,民有劇易;而人材不同,故政有得失。是以:
新字:又国有俗化,民有劇易;而人材不同,故政有得失。是以:
書き下し
又国に俗化有り、民に劇易有り。而して人材同じからず、故に政に得失有り。是を以て、
現代語訳
また国にはそれぞれの風俗と教化があり、民には治めにくい者と治めやすい者がある。しかも人材は同じではないから、政治には成功と失敗がある。そこで、
解説
政治の成否は、治める人の才と、治められる土地の事情との組み合わせで決まるという前置きである。国には風俗と教化の違いがあり、民には治めにくい所と治めやすい所がある。そこへ性質の異なる人材を配するのだから、同じ人でもある土地では成功し、別の土地では失敗する。この後、王化・弁護・策術・矯抗・諧和・公刻・威猛・伎倆の八つの政治について、向く場面と向かない場面が列挙される。劉劭の視点は、人の良し悪しを絶対的に決めず、状況との相性で見る点にある。現代の人事異動や事業責任者の選任でも、本人の実績だけでなく、赴任先の事業の状況に合うかどうかを見る必要がある。
関連する章句
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人物志・材能弁護の政は、煩を治むるに宜しく、之を以て易を治むれば則ち易無し。
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人物志・材能夫れ人材同じからず、能は各異なる有り。自任の能有り、立法使人の能有り、消息弁護の能有り、徳教を以て人に師たるの能、行事使人譴譲の能有り、司察糾摘の能有り、権奇の能有り、威猛の能有り。夫れ能は材より出で、材は量を同じくせず。材能既に殊なれば、政に任ずるも亦異なる。是の故に、自任の能は、清節の材なり、故に朝に在りては、則ち冢宰の任、国の為にしては、則ち矯直の政なり。立法の能は、治家の材なり、故に朝に在りては、則ち司寇の任、国の為にしては、則ち公正の政なり。計策の能は、術家の材なり、故に朝に在りては、則ち三孤の任、国の為にしては、則ち変化の政なり。人事の能は、智意の材なり、故に朝に在りては、則ち冢宰の佐、国の為にしては、則ち諧合の政なり。行事の能は、譴譲の材なり、故に朝に在りては、則ち司寇の佐、国の為にしては、則ち督責の政なり。権奇の能は、伎倆の材なり、故に朝に在りては、則ち司空の任、国の為にしては、則ち芸事の政なり。司察の能は、臧否の材なり、故に朝に在りては、則ち師氏の佐、国の為にしては、則ち刻削の政なり。威猛の能は、豪傑の材なり、故に朝に在りては、則ち将帥の任、国の為にしては、則ち厳厲の政なり。
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人物志・材能凡そ偏材の人は、皆一味の美なり。故に一官を辦ずるに長じて、一国を為むるに短なり。何となれば、
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人物志・材能凡そ此の能は、皆偏材の人なり。故に或いは能く言ひて行ふこと能はず、或いは能く行ひて言ふこと能はず。国体の人に至りては、能く言ひ能く行ふ、故に衆材の雋たり。人君の能は此に異なる。
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