人物志 / 材能
王化之政,宜於統大,以之治小則迂。
書き下し
王化の政は、大を統ぶるに宜し。之を以て小を治むれば則ち迂なり。
現代語訳
徳による感化を基本とする政治は、大きな組織を統べるのに適している。これを小さな現場の統治に用いると、回りくどく効果が出にくい。
解説
大きな理念や徳をもって人心を導くやり方は、規模の大きな組織を動かすには向いているが、日々の細かな現場に持ち込むと、話がまどろっこしくなり実効性を欠いてしまうという指摘である。会社全体の理念を語ることと目の前のトラブルを片づけることとでは、必要な言葉も動き方も違う。大きな方針を語る言葉が小さな現場でも通用すると思い込むと、聞いている側は的外れに感じてしまう。場の大きさに応じて言葉や動き方を切り替えられているか意識してみる価値がある。
この章句が説くこと
理念と実務場の大きさ回りくどさ