陰符経 / 上篇・神仙抱一演道章・性有巧拙
性有巧拙,可以伏藏。九竅之邪,在乎三要,可以動靜。火生於木,禍發必尅;姦生於國,時動必潰;知之修練,謂之聖人。天生天殺,道之理也。
新字:性有巧拙,可以伏蔵。九竅之邪,在乎三要,可以動静。火生於木,禍発必尅;姦生於国,時動必潰;知之修練,謂之聖人。天生天殺,道之理也。
書き下し
性に巧拙有り、以て伏蔵すべし。 九竅の邪は、三要に在り、以て動静すべし。 火は木に生じ、禍発すれば必ず尅つ。 姦は国に生じ、時動けば必ず潰ゆ。 これを知りて修練する、これを聖人と謂う。 天は生じ天は殺す、道の理なり。
現代語訳
人の性質には巧みな面と拙い面があり、これを内に収めて隠すこともできます。 九つの穴(耳目口鼻など)から入る邪は、三つの要(耳・目・口とする読みがあります)に関わっており、これを動かしたり静めたりして制することができます。 火は木から生じますが、禍が起こると、その木を必ず焼き尽くします。 姦悪は国の内から生じ、時が動くと必ず国は崩れます。 このことを知って修練する人を、聖人といいます。 天は生み、天は殺す。これが道の理です。
解説
才能の巧みさも拙さもそのまま外に出さず、内に収めよと読める章句です。後半は「火は木から生じて木を焼く」という比喩で、災いは外からではなく内から育つと述べます。三要の指すものは注釈によって異なり、確かなことは言えません。ただ、組織の失敗が外圧より内部の緩みや不正から起こりやすいことは、多くの経営者が実感するところでしょう。力のある部分ほど、育てると同時に制御する仕組みが要ります。強みが自分を焼く火にならないよう、日頃から点検する姿勢が大切です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
性の巧拙伏蔵三要火は木に生ず姦修練
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