法句経 / 第一 双叙の部 六〜八 風は山を倒さず
六 然るに他の人々は、「我々は世の中に於て自制を要す」と悟らず、人若し斯く悟れば其がために爭は息む。 七 生活に安逸を求め、感官を護らず、飮食度なく、懈怠怯弱なれば、魔は彼を伏す、猶ほ風の弱き樹に於けるが如し。 八 生活に安逸を求めず、感官を護り、飮食度あり、信心あり、勇猛なれば、魔は彼を伏せず、猶ほ風の巍然たる山に於けるが如し。
新字:六 然るに他の人々は、「我々は世の中に於て自制を要す」と悟らず、人若し斯く悟れば其がために争は息む。 七 生活に安逸を求め、感官を護らず、飲食度なく、懈怠怯弱なれば、魔は彼を伏す、猶ほ風の弱き樹に於けるが如し。 八 生活に安逸を求めず、感官を護り、飲食度あり、信心あり、勇猛なれば、魔は彼を伏せず、猶ほ風の巍然たる山に於けるが如し。
書き下し
六 然るに他の人々は、「我々は世の中に於て自制を要す」と悟らず、人若し斯く悟れば其がために争は息む。 七 生活に安逸を求め、感官を護らず、飲食度なく、懈怠怯弱なれば、魔は彼を伏す、猶ほ風の弱き樹に於けるが如し。 八 生活に安逸を求めず、感官を護り、飲食度あり、信心あり、勇猛なれば、魔は彼を伏せず、猶ほ風の巍然たる山に於けるが如し。
現代語訳
ところが他の人々は、「私たちはこの世において自らを制しなければならない」と悟らない。もし人がそのように悟るならば、そのために争いは止む。暮らしに安楽を求め、感官(目・耳・鼻・舌・身の感覚)を守らず、飲食に節度がなく、怠けて気力が弱ければ、魔(修行を妨げる力)はその人を打ち倒す。ちょうど風が弱い木を倒すように。暮らしに安楽を求めず、感官を守り、飲食に節度があり、信心があり、勇ましく励むならば、魔はその人を打ち倒すことができない。ちょうど風がそびえ立つ山を倒せないように。
解説
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