説苑 / 說叢
聖人之衣也便體以安身,其食也安於腹;適衣節食不聽口目。
新字:聖人之衣也便体以安身,其食也安於腹;適衣節食不聴口目。
書き下し
聖人の衣や體に便にして以て身を安んじ、其の食や腹に安んず。衣を適し食を節し、口目に聽かず。
現代語訳
聖人の衣服は体に適して身を安らかにするものであり、その食事は腹を満たし安んじるためのものである。衣服は適切なものにとどめ、食事は節度をもって、口や目の欲望のままには任せない。
解説
聖人の衣食に対する態度を通じて、節度と実用性を重んじる生活の理想を示す章である。衣服や食事を見栄えや快楽といった感覚的な欲求(口目)に従わせるのではなく、身体を安んじるという本来の目的に沿って選ぶという姿勢は、消費や贅沢が煽られがちな現代社会への静かな戒めとなる。物を持つこと・食べることの目的を、他人からの評価や一時の快楽ではなく、自分自身の心身の安定に置き直すというシンプルな知恵は、ミニマルな生き方を志向する現代の価値観とも響き合う。
この章句が説くこと
節度実用心身の安定
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説苑・雜言孔子曰く、「中人の情は、余り有れば則ち侈り、足らざれば則ち倹にし、禁無ければ則ち淫し、度無ければ則ち失し、欲を縦にすれば則ち敗る。飲食に量有り、衣服に節有り、宮室に度有り、畜聚に数有り、車器に限有るは、以て乱の源を防ぐなり。故に夫れ度量は明らかにせざる可からず、善言は聴かざる可からず」と。
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