抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:影響不能無形聲以著,余慶不可以無德而招。故唐堯為政七十余載,然後景星摛耀;羊公積行,黃發不倦,而乃墜金雨集。途遠者其至必遲,施後者其報常晚。
新字:抱樸子曰:影響不能無形声以著,余慶不可以無徳而招。故唐堯為政七十余載,然後景星摛耀;羊公積行,黄発不倦,而乃墜金雨集。途遠者其至必遅,施後者其報常晩。
書き下し
抱朴子曰く、影響は形声無くして以て著れず、余慶は徳無くして以て招く可からず。故に唐堯は政を為すこと七十余載、然る後に景星耀きを摛ぶ。羊公は行いを積み、黄発にして倦まず、乃ち墜金雨のごとく集う。途遠き者は其の至ること必ず遅く、施すこと後なる者は其の報い常に晩し。
現代語訳
抱朴子は言う。影と響きは、形と声がなければ現れず、のちに及ぶ慶びは、徳がなければ招けない。だから唐の堯は政を行うこと七十余年、その後に景星が輝きを現した。羊公は行いを積み、白髪の老いても倦まず、そうして落ちてきた金が雨のように集まった。道のりの遠い者は到着が必ず遅く、施しが後になる者は報いも常に遅い。
解説
影は形に、響きは声に従う。余慶は徳がなくては招けない。まず因果の順序を置いたうえで、堯が七十余年政を行ってから景星が現れた、羊公が老いて倦まず行いを積んで金が雨のように集まった、と時間の長さを示します。結びは「途遠き者は其の至ること必ず遅く」。報いの遅れは、徳の欠如ではなく距離の長さの問題だというわけです。成果が出ないと施策を早く捨てがちですが、人材育成や信頼づくりのように時間のかかる仕事は、評価の時間軸を長く取る必要があります。
この章句が説くこと
余慶は徳無くして以て招く可からず途遠き者は其の至ること必ず遅く施すこと後なる者は其の報い常に晩し因果積徳時間
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