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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:明暗者,才也,自然而不可飾焉;窮達者,時也,有會而不可力焉。呂尚非早蔽而晚智,然振素而僅遇;韓信非初怯而末勇,然危困而後達。

新字:抱樸子曰:明暗者,才也,自然而不可飾焉;窮達者,時也,有会而不可力焉。呂尚非早蔽而晩智,然振素而僅遇;韓信非初怯而末勇,然危困而後達。

書き下し

抱朴子曰く、明暗は、才なり、自然にして飾る可からず。窮達は、時なり、会有りて力む可からず。呂尚は早く蔽いて晩に智なるに非ず、然れども素を振るいて僅かに遇う。韓信は初め怯にして末に勇なるに非ず、然れども危困して後に達す。

現代語訳

抱朴子は言う。聡明か暗愚かは、才であり、生まれつきのもので飾ることはできない。窮するか達するかは、時であり、巡り合わせがあって力ずくではどうにもならない。呂尚は若いうちは蔽われ晩年に智者になったのではない。それでも飾らず素のまま身を奮って、やっと主君に遇えた。韓信は初め臆病で後に勇敢になったのではない。それでも危うく困窮したのちに栄達した。

解説

才は自然のもので飾れず、窮達は時のもので力ずくでは動かない。人物の評価を才と時に分けて見る論です。呂尚も韓信も、遅くなって目覚めたのではなく、才は初めからあったが時が遅れて来た、と言います。育成の現場では、成果が出ないのを本人の資質の問題とみなしがちですが、配属の時機や上司との巡り合わせが影響している場合があります。一方で、時を待つことを何もしない言い訳にしない点も大切です。結果が遅れている部下に対し、才の問題か時の問題かを分けて見る余地を持ちたいところです。

この章句が説くこと

呂尚は早く蔽いて晩に智なるに非ず韓信は初め怯にして末に勇なるに非ず危困して後に達す時運才遅咲き

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