抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:潛靈俟慶雲以騰竦,棲鴻階勁風以淩虛,素鱗須姬發而躍,白雉待公旦而來,姜老值西伯而投石番溪之綸,韓英遭漢高乃騁撥亂之才。
新字:抱樸子曰:潜霊俟慶雲以騰竦,棲鴻階勁風以淩虚,素鱗須姫発而躍,白雉待公旦而来,姜老値西伯而投石番渓之綸,韓英遭漢高乃騁撥乱之才。
書き下し
抱朴子曰く、潜霊は慶雲を俟ちて以て騰竦し、棲鴻は勁風を階として以て虚を淩ぎ、素鱗は姫発を須ちて躍り、白雉は公旦を待ちて来る。姜老は西伯に値いて磻溪の綸を投じ、韓英は漢高に遭いて乃ち撥乱の才を騁す。
現代語訳
抱朴子は言う。潜む霊獣は慶雲を待って躍り上がり、棲む鴻は強い風を階として虚空を越え、白い魚は姫発(武王)を待って躍り、白雉は公旦(周公)を待ってやって来る。姜老(太公望)は西伯に出会って磻溪の釣り糸を捨て、韓と英は漢の高祖に遭ってはじめて乱を治める才能を存分に発揮した。
解説
才は機会に出会って発揮される、という段です。潜む龍は慶雲を待ち、渡る鴻は強い風に乗り、太公望は西伯に会って釣り糸を捨て、韓信らは漢の高祖に遭って乱世を治める才を振るいました。「韓英は漢高に遭いて乃ち撥乱の才を騁す」。力のある人にも、それを見出し、使う側が必要です。組織では、人材不足を嘆く前に、才を見つけて場を用意する側の役割が問われます。逆に自分が力を持て余しているなら、腕を磨いて待つか、風の吹く方へ動くかを考える材料にもなります。
この章句が説くこと
慶雲を俟ちて以て騰竦し勁風を階として以て虚を淩ぎ乃ち撥乱の才を騁す機会知遇
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