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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:震雷車訇車盍,而不能致音乎聾聵之耳,重光麗天,而不能曲景於幽岫之中;凝冰慘栗,而不能雕款冬之華;朱飆鑠石,而不能靡蕭丘之木。故至德有所不能移也。

新字:抱樸子曰:震雷車訇車盍,而不能致音乎聾聵之耳,重光麗天,而不能曲景於幽岫之中;凝冰惨栗,而不能雕款冬之華;朱飆鑠石,而不能靡蕭丘之木。故至徳有所不能移也。

書き下し

抱朴子曰く、震雷は轟磕たるも、音を聾聵の耳に致す能わず。重光は天に麗くも、景を幽岫の中に曲ぐる能わず。凝冰は惨慄たるも、款冬の華を雕す能わず。朱飆は石を鑠かすも、蕭丘の木を靡かす能わず。故に至徳も移す能わざる所有るなり。

現代語訳

抱朴子は言う。激しい雷が轟いても、耳の聞こえない者に音を届けることはできない。日月の重なる光が天にかかっても、暗い洞穴の奥に光を曲げ入れることはできない。凍てつく氷は身を震わせるほど寒くても、款冬の花を散らすことはできない。赤い烈風が石を溶かすほどでも、蕭丘の木をなびかせることはできない。だから、至高の徳にも動かせないものがある。

解説

四つの自然の力を並べ、どれにも届かない相手があると示して、最後に「至徳も移す能わざる所有り」と落とします。雷は聾の耳に、日光は洞穴の奥に届きません。徳が足りないのではなく、受け手の側に条件があるという見方です。現場でも、正論や誠意を尽くしても動かない人はいます。そこで自分の徳の不足を責め続けるのも、相手を変えようと力むのも違います。届く相手と届かない相手がいると知っておくと、手を尽くす場所の選び方が変わります。

この章句が説くこと

至徳も移す能わざる所有るなり震雷は轟磕たるも重光は天に麗くも至徳限界説得

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