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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:弓廣弩危機,嚴鏃銜弦,至可忌也,而勇雉觸之而不猜;暗政亂邦,惡直妒能,甚難測也,而貪人競而不避。故飛鋒暴集而不覺,禍敗奄及而不振。是以愚夫之所悅,乃達者之所悲也;凡才之所趨,乃大智之所去也。

新字:抱樸子曰:弓広弩危機,厳鏃銜弦,至可忌也,而勇雉触之而不猜;暗政乱邦,悪直妬能,甚難測也,而貪人競而不避。故飛鋒暴集而不覚,禍敗奄及而不振。是以愚夫之所悦,乃達者之所悲也;凡才之所趨,乃大智之所去也。

書き下し

抱朴子曰く、弓は張り弩は機に危うく、厳しき鏃は弦を銜む、至って忌む可きなり。而るに勇雉は之に触れて猜わず。暗政の乱邦は、直を悪み能を妬み、甚だ測り難きなり。而るに貪人は競いて避けず。故に飛鋒の暴かに集まるも覚らず、禍敗の奄ち及ぶも振るわず。是を以て愚夫の悦ぶ所は、乃ち達者の悲しむ所なり。凡才の趨く所は、乃ち大智の去る所なり。

現代語訳

抱朴子は言う。弓は引き絞られ、弩は仕掛けに触れれば放たれる危うい状態で、鋭い鏃が弦にかかっている。たいへん忌むべき状況だが、勇ましい雉はそれに触れても疑わない。道理の暗い政治に乱れた国は、直言を憎み有能を妬み、先の読めないところだが、貪欲な者はむしろ先を争って避けようとしない。だから飛んでくる刃が突然集まっても気づかず、禍いや敗亡が不意に及んでも立ち直れない。こうして、愚かな者が喜ぶものは、見通す人が悲しむものであり、凡才が飛びつくものは、大智の人が離れるものとなる。

解説

弓の仕掛けに勇んで触れる雉と、乱れた国に群がる貪欲な人を重ねます。「愚夫の悦ぶ所は、乃ち達者の悲しむ所なり」。目先の利益で人が集まる場所ほど、危険が大きいという見方です。危うい組織は、直言を嫌い有能な者を妬むところから傾きます。待遇や肩書きの良さだけで職を選ぶと、のちにまとめて禍いが来ます。逆に、人が急いで駆け込む案件ほど、一歩引いて仕掛けの有無を確かめる習慣が身を守ります。

この章句が説くこと

愚夫の悦ぶ所は乃ち達者の悲しむ所なり直を悪み能を妬み勇雉は之に触れて猜わず利害危機

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