抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:千羊不能捍獨虎,萬雀不能抵一鷹。庭燎攢舉,不及羲和之末景;百鼓並伐,未若震霆之余聲。是以庸夫盈明,不能使彜倫攸敘;英俊孤任,足以令庶事根長。
新字:抱樸子曰:千羊不能捍独虎,万雀不能抵一鷹。庭燎攢舉,不及羲和之末景;百鼓並伐,未若震霆之余声。是以庸夫盈明,不能使彜倫攸敘;英俊孤任,足以令庶事根長。
書き下し
抱朴子曰く、千羊は独虎を捍ぐ能わず、万雀は一鷹に抵る能わず。庭燎攢り挙ぐるも、羲和の末景に及ばず。百鼓並び伐つも、震霆の余声に若かず。是を以て庸夫盈ち明らかなるも、彝倫をして攸敘せしむる能わず。英俊の孤り任ずるは、庶事をして根長ぜしむるに足る。
現代語訳
抱朴子は言う。千匹の羊も一頭の虎を防げず、万羽の雀も一羽の鷹に当たれない。庭の篝火を集めて挙げても、日神羲和の末の光には及ばず、百の太鼓を並べて打っても、雷の余韻の音にかなわない。だから凡庸な者が満ちあふれていても、人の常の道を整えることはできず、優れた者がただ一人で任に当たれば、あらゆる事柄に根を長く張らせるのに足りる。
解説
千匹の羊も一頭の虎に及ばず、百の太鼓も雷の余韻にかなわない。「千羊」「万雀」「百鼓」と並ぶ比喩は、数の多さが質の代わりにならないことを繰り返し示しています。そして結びは、優れた者がただ一人で任に当たれば、物事は根を張るという主張です。採用や人員計画でも、頭数をそろえれば仕事が回ると考えがちですが、要所に力のある人がいるかが成果を決めます。その人を孤立させず、支える体制を作ることも、あわせて必要になります。
この章句が説くこと
千羊は独虎を捍ぐ能わず百鼓並び伐つも震霆の余声に若かず英俊の孤り任ずるは質要
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