抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:箕踞之俗,惡盤旋之容;被發之域,憎章甫之飾。故忠正者排於讒勝之世,雅人不容乎惡直之俗。
新字:抱樸子曰:箕踞之俗,悪盤旋之容;被発之域,憎章甫之飾。故忠正者排於讒勝之世,雅人不容乎悪直之俗。
書き下し
抱朴子曰く、箕踞の俗は、盤旋の容を悪み、被髪の域は、章甫の飾りを憎む。故に忠正の者は讒勝の世に排され、雅人は直を悪む俗に容れられず。
現代語訳
抱朴子は言う。足を投げ出して座る風習の土地では、礼を整えて回る立ち居振る舞いが嫌われ、髪を振り乱す地域では、章甫の冠の飾りが憎まれる。だから忠実で正しい者は、讒言が勝つ世に排斥され、雅やかな人は、正直を嫌う風俗には受け入れられない。
解説
足を投げ出して座る風習の中では礼儀正しい所作が嫌われ、髪を振り乱す風俗の中では冠が憎まれます。この比喩の先に「忠正の者は讒勝の世に排され」とあり、正しい人が不遇になる理由が、その人の欠点ではなく環境にあると読める段です。職場の空気が率直な指摘を煙たがるなら、誠実な人ほど浮き、やがて去ります。人が辞めていくときは、残った人の風土を見直す機会です。言いにくいことを言える人が居やすい場を作ることが、管理職の重要な仕事になります。
この章句が説くこと
忠正の者は讒勝の世に排され雅人は直を悪む俗に容れられず箕踞の俗は風土率直
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