抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:靈蔡默然,而吉兇昭晰於無形;春蛙長嘩,而醜音見患於聒耳。故聲希者響必巨,辭寡者信必著。
新字:抱樸子曰:霊蔡黙然,而吉兇昭晰於無形;春蛙長嘩,而醜音見患於聒耳。故声希者響必巨,辞寡者信必著。
書き下し
抱朴子曰く、霊蔡は默然たれども、吉凶は無形に昭晰たり。春蛙は長く嘩しけれども、醜音は耳を聒すに患いを見る。故に声希なる者は響き必ず巨に、辞寡き者は信必ず著し。
現代語訳
抱朴子は言う。霊妙な大亀は黙っていても、吉凶は形のないところに明らかである。春の蛙は長く騒いでも、その醜い声は耳をやかましくするという患いになるだけである。だから声の少ない者は響きが必ず大きく、言葉の少ない者は信用が必ずはっきり現れる。
解説
霊亀は黙っていても吉凶を明らかにし、春の蛙は鳴き続けても耳障りなだけです。「声希なる者は響き必ず巨に、辞寡き者は信必ず著し」。言葉の量と信頼は反比例するという、老子の教えにも通じる考えです。会議で発言量が多い人が貢献しているとは限りません。数少ない発言が決断の方向を変える人、黙って結果を出す人を評価の目に入れることが、組織の聞く耳を保ちます。自分自身も、話す前に、その言葉が響くだけの中身を備えているか確かめたい。
この章句が説くこと
声希なる者は響き必ず巨に辞寡き者は信必ず著し春蛙は長く嘩しけれども寡黙信用
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