抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:夫雲翔者,不知泥居之洿;處貴者,鮮恕群下之勞。然根朽者,尋木不能保其千日之茂也;民怨者,堯舜不能恃其長世之慶也。
新字:抱樸子曰:夫雲翔者,不知泥居之洿;処貴者,鮮恕群下之労。然根朽者,尋木不能保其千日之茂也;民怨者,堯舜不能恃其長世之慶也。
書き下し
抱朴子曰く、夫れ雲翔する者は、泥居の洿を知らず。貴きに処る者は、群下の労を恕すること鮮し。然れども根朽つる者は、尋木も其の千日の茂りを保つ能わず。民怨む者は、堯舜も其の長世の慶に恃む能わず。
現代語訳
抱朴子は言う。雲の上を飛ぶ者は、泥に住むものの汚れを知らない。高貴な地位にある者は、下の者の苦労を思いやることが少ない。しかし根が朽ちれば、高い木もその千日の茂りを保つことはできず、民が怨むなら、堯や舜であってもその長く続く慶びを頼みにすることはできない。
解説
高く飛ぶ者は泥の中を知らず、貴い地位の者は下の苦労を思いやることが少ない。「根朽つる者は、尋木も其の千日の茂りを保つ能わず」と、その先に待つ危うさを木の根にたとえます。民の怨みが積もれば、堯舜ほどの徳があっても長い慶びは保てないとも言います。現場の声は、上に届くまでに薄められます。管理職が定期的に現場へ足を運び、最も下の持ち場の苦労を自分の目で確かめることは、組織の根を腐らせないための、地味ですが確実な手入れになります。
この章句が説くこと
貴きに処る者は群下の労を恕すること鮮し根朽つる者は尋木も其の千日の茂りを保つ能わず現場根
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