抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:重載不止,所以沈我舟也;昧進忘退,所以危我身也。聚蠍攻本,雖權安然,必傾之徵也。
新字:抱樸子曰:重載不止,所以沈我舟也;昧進忘退,所以危我身也。聚蠍攻本,雖権安然,必傾之徴也。
書き下し
抱朴子曰く、重載止まざるは、我が舟を沈むる所以なり。進むに昧くして退くを忘るるは、我が身を危うくする所以なり。蠍を聚めて本を攻めしむれば、権安んずと雖も、必ず傾くの徴なり。
現代語訳
抱朴子は言う。重すぎる荷を積んでやめなければ、それは自分の舟を沈める理由となる。進むことに目がくらんで退くことを忘れるのは、自分の身を危うくする理由となる。蠍を集めて根本を攻めさせるなら、一時は権勢が安泰でも、必ず傾く兆しである。
解説
「重載止まざるは、我が舟を沈むる所以なり」。積みすぎた荷物は舟を沈め、進むことだけに夢中になって退き際を忘れれば身を危うくする、という二つの警告です。終わりは、有害なものを集めて本体を攻めさせれば、一時は安泰でも傾く兆しだとします。事業拡大や受注の積み上げは、勢いのあるうちほど限度を見失いがちです。人員や資金に対する余裕、手を引く基準をあらかじめ決めておくことが、舟を沈めないための実務的な備えになります。
この章句が説くこと
重載止まざるは我が舟を沈むる所以なり進むに昧くして退くを忘るるは必ず傾くの徴なり限度撤退
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