抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:和鵲雖不長生,而針石不可謂非濟命之器也;儒者雖多貧賤,而墳典不可謂非進德之具也。播種有不收者矣,而稼穡不可廢;仁義有遇禍者矣,而行業不可惰。
新字:抱樸子曰:和鵲雖不長生,而針石不可謂非済命之器也;儒者雖多貧賤,而墳典不可謂非進徳之具也。播種有不収者矣,而稼穡不可廃;仁義有遇禍者矣,而行業不可惰。
書き下し
抱朴子曰く、和鵲は長生ならずと雖も、針石は済命の器に非ずと謂う可からず。儒者は貧賤多しと雖も、墳典は進徳の具に非ずと謂う可からず。種を播いて収まらざる有れども、稼穡は廃す可からず。仁義は禍に遇う有れども、行業は惰る可からず。
現代語訳
抱朴子は言う。医の和や扁鵲は長生きしなかったとしても、針や石の道具が命を救う器でないとは言えない。儒者に貧しく身分の低い者が多くても、古典の書物が徳を進める道具でないとは言えない。種をまいても収穫できないことがあるが、農事をやめてはならない。仁義を行って禍に遭うことがあるが、善い行いを怠ってはならない。
解説
「種を播いて収まらざる有れども、稼穡は廃す可からず」。名医が長生きでなくとも針や石は命を救い、儒者が貧しくとも書物は徳を進めるという具合に、結果が伴わない例があっても、方法の価値は否定できないと述べます。種をまいても収穫できないことがあるから農業をやめるのか、という問いは強力です。研修や人材育成、顧客への誠実な対応も、必ず報われるとは限りません。成果が出ないときに手段を捨てる前に、確率の話か、本質の話かを分けて考えたいものです。
この章句が説くこと
種を播いて収まらざる有れども稼穡は廃す可からず仁義は禍に遇う有れども行業は惰る可からず確率継続
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