抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:猛獸不奮搏於度外,鷹鷂不揮翮以妄擊。若廟算既內不揆德,進取又外不量力,猶輕羽之沒洪爐,飛雪之委沸鑊,朝菌之試幹將,羔犢之犯武虎虎也。
新字:抱樸子曰:猛獣不奮搏於度外,鷹鷂不揮翮以妄撃。若廟算既内不揆徳,進取又外不量力,猶軽羽之没洪炉,飛雪之委沸鑊,朝菌之試幹将,羔犢之犯武虎虎也。
書き下し
抱朴子曰く、猛獣は度外に奮搏せず、鷹鷂は翮を揮いて妄りに撃たず。若し廟算既に内に徳を揆らず、進取又外に力を量らざれば、猶お軽羽の洪炉に没し、飛雪の沸鑊に委し、朝菌の幹将を試み、羔犢の武虎を犯すがごとし。
現代語訳
抱朴子は言う。猛獣は射程の外では奮って襲いかからず、鷹や鷂は翼を振るってむやみに撃ちかからない。もし朝廷の計画が内には自らの徳を測らず、進み取るにも外に自らの力を量らないなら、それは軽い羽毛が大きな炉に落ち、舞う雪が煮えたぎる釜に落ち、朝菌(朝の命のきのこ)が名剣の干将に挑み、子羊や子牛が猛き虎を犯すようなものである。
解説
己を量らぬ進軍を戒める段です。猛獣は射程の外に飛びかからず、鷹も無闇に翼を振るって撃ちません。ところが、計画が自らの徳を測らず、攻め取るにも力を量らないなら、炉に落ちた羽毛、煮え湯に落ちた雪、名剣に挑む朝菌、虎に挑む子羊のような結果になる、と言います。「廟算既に内に徳を揆らず」。事業拡大や新規参入の意思決定に、自社の実力の見積もりを入れているかを問う比喩です。勢いが出たときほど、勝てる範囲を先に引く冷静さが要ります。
この章句が説くこと
廟算既に内に徳を揆らず進取又外に力を量らざれば猛獣は度外に奮搏せず自知戦略
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