抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:毒弱既陳,則旁有爛腸之鼠;明燎宵舉,則下有聚死之蟲。芻豢之豐,則鼎俎承之;才小任大,則泣血漣如。桑霍為戒厚矣,範疏之鑒明矣。
新字:抱樸子曰:毒弱既陳,則旁有爛腸之鼠;明燎宵舉,則下有聚死之虫。芻豢之豊,則鼎俎承之;才小任大,則泣血漣如。桑霍為戒厚矣,範疏之鑒明矣。
書き下し
抱朴子曰く、毒弱既に陳なれば、則ち旁に腸を爛らす鼠有り。明燎宵に挙がれば、則ち下に聚まりて死ぬ虫有り。芻豢の豊かなるや、鼎俎之を承く。才小にして任大なれば、則ち泣血漣如たり。桑霍の戒め厚く、範疏の鑑明らかなり。
現代語訳
抱朴子は言う。毒を含んだ餌が並べられれば、傍らに腸を爛れさせて死ぬ鼠がいる。明るい篝火が夜に挙げられれば、その下に集まって死ぬ虫がいる。家畜が肥え太れば、鼎や俎がそれを受ける。才が小さいのに任が大きければ、血の涙を流して泣くことになる。桑や霍の戒めは重く、範や疏の鑑は明らかである。
解説
「才小にして任大なれば、則ち泣血漣如たり」。毒餌に腸を爛らす鼠、篝火に集まって死ぬ虫、肥え太って調理される家畜という三つの比喩が並び、身の丈に合わない栄えは災いのもとだと説きます。最後に桑霍と範疏の例を、戒めと鑑として挙げています。人事では、期待や称賛に押されて実力以上の役割に就かせると、本人も組織も傷つきます。背伸びが必要な場面でも、周囲の支えと退路を整えておくことが、昇進を災いにしないための配慮になります。
この章句が説くこと
才小にして任大なれば則ち泣血漣如たり桑霍の戒め厚く範疏の鑑明らかなり身の丈任
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