抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:浚井不渫則泥濘滋積,嘉谷不耘則荑莠彌蔓。學而不思則閡實繁,講而不精則長惑喪功。
新字:抱樸子曰:浚井不渫則泥濘滋積,嘉谷不耘則荑莠弥蔓。学而不思則閡実繁,講而不精則長惑喪功。
書き下し
抱朴子曰く、井を浚いて渫わざれば則ち泥濘滋ます積もり、嘉谷耘らざれば則ち荑莠彌いよ蔓る。学びて思わざれば則ち閡実に繁く、講じて精しからざれば則ち惑いを長じ功を喪う。
現代語訳
抱朴子は言う。井戸をさらっても汚れを取り除かなければ泥がますます積もり、よい穀物も草取りをしなければ雑草がいよいよはびこる。学んでも考えなければ行き詰まりが実に多くなり、講じても精密でなければ迷いを増やして成果を失う。
解説
井戸と畑の手入れの例えを前半に置き、後半で学びへ移る構成です。「学びて思わざれば則ち閡実に繁く」とあるように、手入れを怠れば悪いものは自然に積もります。研修を受けさせても会議を重ねても、考える時間が抜ければ詰まりは消えず、むしろ増えます。「講じて精しからざれば」は教える側にも向く言葉で、曖昧な指導は部下の迷いを増やします。受ける側と教える側の両方に手入れが要る、という読み方ができます。
この章句が説くこと
嘉谷耘らざれば則ち荑莠弥いよ蔓る学びて思わざれば則ち閡実に繁く講じて精しからざれば則ち惑いを長じ手入れ学思精
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