抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:不以其道,則富貴不足居;違仁舍義,雖期頤不足吝。是以卞隨負石以投淵,仲由甘心以赴刃。
新字:抱樸子曰:不以其道,則富貴不足居;違仁舎義,雖期頤不足吝。是以卞随負石以投淵,仲由甘心以赴刃。
書き下し
抱朴子曰く、其の道を以てせざれば、則ち富貴も居るに足らず、仁に違い義を舎つれば、期頤と雖も吝しむに足らず。是を以て卞随は石を負いて以て淵に投じ、仲由は心に甘んじて以て刃に赴く。
現代語訳
抱朴子は言う。正しい道によるのでなければ、富貴であっても居るに足りず、仁に背き義を捨てるならば、百歳の長寿であっても惜しむに足りない。だから卞随は石を背負って淵に身を投じ、仲由は心から甘んじて刃に向かった。
解説
富貴も長寿も、道に外れていれば価値がない、という潔い価値の序列です。「其の道を以てせざれば、則ち富貴も居るに足らず」。卞随が石を負って淵に身を投じ、仲由が甘んじて刃に赴いた話が重ねられます。極端な例ですが、論点は、守るべき線を先に決めておくという点です。営業目標や条件の厳しい交渉で、一線を越えてまで取る仕事は、あとでより大きな代償になる。引いていい線を日頃から決めておくことが、組織にとっての安全装置になります。
この章句が説くこと
其の道を以てせざれば則ち富貴も居るに足らず仁に違い義を舎つれば期頤と雖も吝しむに足らず一線義
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